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神島日記~帰参の段~

オンライン大三千世界(FF14と信on)と現実の世界を飛び回るブログです。FF14と信on両方の人とお友達になれたらと思います。

パリから日帰りでいけるジャンヌ・ダルク縁の地散策コースについて


昨日、このブログにkanataさんという方からこのようなコメントを頂きました。

神島さま

はじめまして。本ブログを興味深く拝見しております。
私もジャンヌが大好きで、9月に初のフランスに旅行に行きます。
シノン、オルレアン、ルーアンなど巡る候補地について調べているのですが
いくつかご教示いただけないでしょうか?

■希望
①ジャンヌゆかりの地の教会で、彼女を想い祈りたい
②神島さまがルーアンで手にされたジャンヌ像とジャンヌのメダイをお土産にしたい

この条件を満たす場所はございますか?
というのも新婚旅行ということもあり、ジャンルのテーマでめぐる日が一日しかありません。
オルレアン&ルーアン、シノン&オルレアンも検討しましたが初めてのフランスでもあるため、厳しいと感じています。
ルーアンが第一候補?と思いつつ、ジャンヌを偲ぶ地として最適な町がありましたらご教示いただけないでしょうか?

最初はコメントかメールでと書いていたのですが、長くなりましたので記事として纏めてみます。

まずは新婚旅行ということでおめでとうございます^^
良い思い出になると良いですね。
使えるのが1日だけということで、パリからの日帰りになるのでは?と推測します。
そこでパリから日帰りで回れそうな選択肢を以下に作ってみました。

※この表は2018年の私が訪問した際の情報です。途中コロナもあり状況が変わっている可能性があります。何か変更になっていても責任を持てるものではありませんので事前の下調べは改めてお願いいたします。
行先行き方備考
オルレアン
7:52 オステルリッツ駅
8:46 Les Aubrais オルレアン駅
①徒歩でマルトロワ駅を経由して「ジャンヌの家」
見学後、裏手のジャンヌの家へ
その後は、サント・クロワ大聖堂⇒オルレアン美術館⇒グロロ邸
時間があれば、オルレアン考古博物館をお勧めします。
食事は大きな都市ですので探せば何処にでもあるイメージです。
が、マルトロワ広場か大聖堂を見ながら食事をするのもお勧めです。
夕方オルレアン駅からパリへ
追加する見所として、オルレアン包囲戦の古戦場である勝利記念碑(位置下記リンク)がありますが、ちょっと歩きます。
2 D951 - Google マップ
①の補足。2階が実はジャンヌ・ダルク研究センターになっています。ファン、研究者にっては聖地のひとつです。
でも、電話予約が必要です。観光には敷居が高いと思いますので、お勧めは1階のみとなるとも思います。
現ジャンヌの家は再建された物です。裏手の公園にあるのが現存している本当の当時の建物です。
またジャンヌとは関係ありませんが市内にはローマ時代の遺構がいくつか残っていて、それも見ものです。
博物館、美術館あり、またお買い物や食事スポットも豊富にあり、時間が足らないくらいと思います。
トゥール&シノン
パリ>トゥール
トゥールで観光。
トゥール>シノン
シノン城見学
シノン市街見学と昼食
夕方パリへ
〇トゥール
おすすめはサン・ガシアン大聖堂と<武装した乙女>屋(当時ジャンヌの鎧を作製したお店)
〇シノン
観光スポットとして、シノン城内にあるジャンヌの博物館はかなり充実しています。必ず見た方が良いと思います。
シノン市街地はとても雰囲気が良く、食事を探しながら歩くのも楽しいです。お酒を飲まれる方は赤ワインが有名なのでお勧めです。
市街地にジャンヌが足を置いたとされる井戸の復元もあります。ちょっと怪しくて感動はいま一つですが、簡単に行けますのでついでに
ジャンヌとは関係ありませんが、ロワーヌ川沿いの景観が素晴らしいです。ここの散策も強くお勧めします。
ドンレミ・ラ・ピュセル
7;13 パリ東駅発
8:53ナンシー
9:51ヌフシヤトー 
駅でタクシーを読んでもらってドンレミ村(10分から20分)
恐らく16時頃までにドンレミを発たないとパリに戻れません。
ヌフシャトーからドンレミ村の移動が難関です。バスが僅かにありますが駅の方にタクシーを呼んでいただくのが無難です。
ただ、本当に好きな人であれば絶対に満足して頂ける場所です。逆にそうでもない人は外して他に行くべきです。
見所:ジャンヌ・ダルク生誕の家、ジャンヌが毎日通ったとされるサン・レミ教会。ジャンヌの博物館。ジャンヌが遊んだ妖精の泉、ジャンヌを記念して建てられたボワシュヌ・バジリク
小さな村なので全部歩いて回れます。
ルーアン
8:20サン・ラザール駅発
9:48ルーアン
ルートが単純なのでお勧めスポットを記載します。全部徒歩で回れます。
・ジャンヌの塔
・ジャンヌ・ダルク教会と処刑場跡
・大時計通り
・ルーアンのノートルダム大聖堂
・ジャンヌ・ダルク・イストリアル(2015年オープンのジャンヌの歴史館)
夕方、ルーアンからパリへ
パリからのアクセスも良くて簡単にいけます。
左に記載したものは全てお勧めです。
ジャンヌ・ダルク・イストリアルは比較的新しく、余り紹介されない事が多いのですが観光でいけるジャンヌの歴史館の中では最も充実しています。
日本語の説明が流れるイヤホンの貸出を受けられます。
食事はジャンヌ・ダルク教会周りで取れますし、大時計通りも良さそうです。
最初は暗くなるかもしれないと躊躇した都市ですが、お買い物や食事も出来て満足度は高いです。
サンドニ&ランス
メトロでサンドニへ。徒歩10分くらいで大聖堂に着きます。大聖堂以外では市が曜日によって立っています。
午後パリからランスへ
夕方ランスからパリへ
〇サンドニ大聖堂
歴代のフランス王の墓地でもあり、歴史上のビックネームに沢山会えてお勧めです。でも少し治安が心配です。
ジャンヌ関連だと、シャルル7世が葬られた場所である他、パリを攻撃して果たせなかった彼女が奪還を誓って敵の武器と自分の鎧一式をここに戦勝祈願の為奉納した場所です。
正面からの外見は少し寂しく見える大聖堂ですが、中は重厚で地下墓地まであります。
歴史好きなら必ず満足できる場所です。
〇ランスの大聖堂&トー宮殿
ランスのノートルダム大聖堂はシャルル7世が戴冠式を上げた所です。個人的には中学生の教科書で読んでからずっと行きたかった思い入れのある大聖堂です。
表にジャンヌの騎馬像があり、隣にトー宮殿という博物館があります。ここも見ごたえがあります。
あとは、シャンパンとフジタ礼拝堂辺りが有名です。

さて、この中でどれを選ぶかという問題ですが、大事なのはこれが新婚旅行ということです。お相手の方がどのくらいジャンヌ・ダルクについて興味があるか、どのくらい旅行慣れしているかも解りません。その意味で私がお勧めする順番は①>②>④>⑤>③の順です。
理由は以下の通りです。
①オルレアンはジャンヌに関連する場所も多いですし、お買い物もできます。街並みも見事でジャンヌに興味が無い方でも楽しめると思います。パリからのアクセスも良くて初めて観光するのにもお勧めです。
②トゥール&シノンはトゥールの方も捨てがたいです。シノンはジャンヌ縁の場所も多いですしシノン城が見事です。ジャンヌ関連という事であればシノンの比重を多めにすることをお勧めします。ロワールのお城とロワール川沿いの散歩道は9月だと見事だと思います。
③ジャンヌファンが感動する場所としては、ここが一番で間違いありません。お土産物、感動するスポットとしてもベストです。ただしそれはkanataさんが一人旅であった時のお話です。
ドンレミ村は少しリスクがあります。バリからはかなりアクセスが悪くタクシーを使った方がいい場所がありますが、運よくタクシーが手配できるとは限りません。(タクシーを営業している人が少なそうです。ドンレミ村周辺では3件くらいだったようです。)ドンレミ村はジャンヌファンには聖地です。いわゆるフランスの田舎の村を味わう意味でも良い村です。しかし、お相手の方の好みも考えて慎重にされることをお勧めします。・・・もし、どちらもジャンヌを愛しているお2人なら迷わずここにして良いと思います^^
④ルーアンもバランスよく楽しめる都市です。見所が処刑に関わるものが多いので行くのを躊躇しましたが、行って良かったです。
ジャンヌ・ダルク・イストリアルはジャンヌの歴史資料館としては一番充実していますし、大時計のある通りも楽しいです。アクセスもシンプルでいきやすいです。
⑤サンドニ&ランスはどちらもパリからとても近いです。
フランス王家はランスで戴冠し、サンドニに埋葬されます。フランス史上の有名人に沢山会えますので歴史好きにもたまりません。
合わせても良いですが、片方なら半日でも行けます。もし空きスケジュールがあれば入れる事もできるかもしれません。
ただ、サンドニの治安は時々不安になります。大聖堂にまっすぐ行ってあまり寄り道はしない方がいいかもしれません。

あとご希望のお土産物ですが、私の思う充実度は以下の順です。
③ドンレミ村 ジャンヌの家正面のお土産物屋さんの充実度が最高です。ポワシュヌ・バジリクのお土産物屋さんもハイレベルです。ジャンヌの家にもお買い物コーナーがあります。総じてドンレミ村の充実度はダントツです。
①オルレアンの美術館や幾つかあるお土産物屋さんにはオルレアンにしかないメダルがあります。
④お土産物屋さんが多いです。イストリアルにも物販がありました。
②シノンにも色々ありましたが個人でされているお土産物屋さんが多かったです。開いているかどうかは運かと思います。そういえばアンティークをよく見かけました。掘り出し物を見つけられるかもしれませんね。
⑤サンドニはお土産物はあまり期待できないかもしれません。ランスは物販コーナーがあります。品ぞろえは普通、他のスポットと大差なかったと思います。

以上、私の知る限りを記載しました。
お相手の方と良く相談して楽しい新婚旅行を楽しんでください。
どうぞ、お幸せに^^


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日本人から見る ジャンヌ・ダルク

皆さん、お久しぶりです。
今日はご紹介したい物があって久しぶりに筆をとっております。

ずっと昔にこのブログの記事でご紹介させて頂いた乃至先生が最近連載されている記事です。
シンクロナスというWeb上の場所で連載されている物なのですが、なんとジャンヌ・ダルクがテーマになっています!!



乃至先生といえば日本史で主に活躍しておいでたのですが、まさかジャンヌ・ダルクを扱っていただけるとは夢にも思いませんでした。
勿論、旧知だからご紹介している訳ではありません。
生粋のジャンヌめダルクのファンとしてはお勧めしたい理由を2つほど上げてみます。

理由1、そもそも、日本には日本人が書いたジャンヌのテキストが少ないです。
日本人はびっくりするほどジャンヌが好きです。ゲームやアニメでも取り扱われ、名前は知っているという方も沢山いらっしゃいます。
でも、日本語で書かれたジャンヌに関するテキストはあまりありません。
しかも半数は翻訳です。近年日本人が書いたテキストというだけでも、既に私の中では必読です。

理由2、日本人からみたジャンヌ像という所に意味があります。
ジャンヌはフランスの人なんだからフランスの研究家に任せて翻訳を読むべきという意見もあるかもしれません。
当然、フランスの方の書かれた本は素晴らしく、詳しく、資料も豊富です。
私も何度も読み返していて、もはやバイブルと言っても過言ではありません。
でも、日本人から見たジャンヌ像にも、それはそれでとても意味深い物だと思っています。
ジャンヌはフランスではキリスト教の聖人でもあり、信仰の対象です。
幾らかの事象や、人間性、行動を語る時、どうしてもその信仰の内側にいる方にはフィルターがかかる部分があると思うのです。
日本人だったら「お大師様が杖をついた場所から水が~~」というような伝承をを見ても、どこか真実を追うのが畏れ多くて、「そういう事」にしてしまう事は無いでしょうか?
ジャンヌを語る時、「信仰」は決して外せない要素です。それを外側からみた人物評は、私のような彼女の人間性を知りたくてたまらない者にとって、とても興味のある視点です。

他にも沢山あるのですが、まずはこの辺りにしてみます。
第一回は無料で読めるようですので、ご興味のある方は是非リンクTweetから覗いてみてください。

・・・記事の画像の下も見て頂けるとちょっと私が喜びます^^


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旅の終わりと謝辞


こうして私の2度目の旅は終わりを迎えました。
この旅で得た経験も、知識も、感じた物も、全て大切な私の人生の宝物です。
出来ないと思っていた事を、自分の今持っている物を駆使してなんとか叶えたその経験は
大げさでは無く私の人生を変えてくれました。

その変化は全部良い方向にとは言えないですが、それでも以前の私の生き方より何倍も好きです。
昨今、いえ古来からジャンヌ・ダルクのイメージとして多いものに『現実を見ない幸運な夢想家』というイメージです。
でも私が見て来たジャンヌは『理想と現実の両方を見て、そこから逃げなかった女性』です。
ジャンヌは夢想から悲劇を避けられなかったのではありません。ただ望まない現実という壁を相手に戦っただけです。
私も、そうありたいと思います。

最後に、個人的な事ではありますが感謝の言葉を記させて頂きたいと思います。

不正確で、稚拙な文章ではありますが、この旅行記は
この寂れてしまったブログをまだ見にきて下さった顔も知らないどなたかと
私の我儘な旅を支えて後押ししてくれた大事な家族と
私の旅を導いて下さった「ジャンヌを旅する」の作者、三木宮彦先生と
私に文章を書く楽しさを教えてくれ、「面白いですよ」と励ましてくれたマイディーさんに捧げます。

願わくば、この方々のように
いつか、冒険をするのを躊躇いながらこのページに紛れ込んだ誰かの背中を
私の足跡がちょっとでも後押し出来たら

私は最高に幸せです。
2018秋のドンレミ7


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