# ルーアンという場所~ジャンヌを巡る旅4日目・14~

思わず熱く歴史を語ってしまいました。
さて、これで今日のドンレミ、ナンシーの予定はおしまいです。
パリに戻ってみると、いつも以上に賑やかです。
明日は、2015年の7月14日、フランス革命を祝うパリ祭が開催される日です。
前夜祭があるのでしょうか?街はすでに賑やかです。
明日は、この人達が一斉にパリ祭を祝い、沢山の花火や催し物が見られることでしょう。
街に溢れる世界中から集まった観光客も、それを目当てにした人が沢山いるはずです。
事実、それに合わせてフランスの鉄道や宿泊費用などは軒並み上昇しています。
私は、その空気に少し当てられて、こう考えてしまいました。
「このまま、明日はパリ祭の見物に当ててみても良いな。」と
私の旅の残り日数は、暮れようとしている今日を除いたらあと2日です。
予定では、明日はルーアンという場所に行く予定です。
しかし、そのルーアンというのが問題なのです。
ルーアンとは、フランスの北西部、ノルマンディー地方にある海の近い町です。
そして、1431年5月30日、ジャンヌ・ダルクが火刑に処された終焉の土地です。

古今東西、ジャンヌをテーマにした作品において、この火刑を避けて通ることはできません。
ジャンヌの物語の終焉は、ここで悲劇的な結末を終えるのが一般的です。(時々、「実は生きていました。」と大胆なストーリーを展開するお話もあります。私はそういうのも大好きです。)
映画で、その悲劇的な結末を見ても悲しくなりますし、文書でその卑劣なやり方を読んでも悔しくなります。
そう、ルーアンは悲劇の地です。
ジャンヌを巡る旅にとって、避けては通れない場所ですが、行くとなんだか暗くなってしまいまそうな、そんな場所なのです。
賑やかなパリの街を見ながら、それでも、と思いました。
ここまでジャンヌ尽くしの旅をしてきたなら、今更、引けません。
あそこは、悲劇の地であると同時に、その後の世にジャンヌの面影を残し続けてきた街でもあるのです。
「やっぱり、明日は予定通りルーアンにいこう。」
ちゃんと、最後までジャンヌの面影を追いかけていってみましょう。
きっと、文字や写真では解らない、その場所の雰囲気などがみつかるはずです。
2015年7月14日は、終焉の地、ルーアンに向かいます。
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↓この記事では、なるべく悲しい事については触れないでいたいと思っていました。
私が、この地を訪れてから1年、フランスでは悲しい事件が相次いでおきました。
私がこんなことを考えながら歩いた路地でも惨劇がおきましたし、
これから行くルーアンでもおきました。
私には、悲しい事件をどうしたら無くせるのか、考えても答えが浮かんできません。
でも、ユーモアたっぷりに私を道案内してくれた人や、
閉館間際に教会に入った私を笑って少し待ってくれたご婦人。
沢山の善意ある人達を思い出します。
決して、このような悲劇が二度と起きないことを、心の底から祈っています。
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