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本に導かれた旅の終着点~続・ジャンヌを巡る旅・3日目~

私の旅はこの本から始まりました。
ジャンヌを旅する 三木宮彦
未知谷さんから刊行されている、三木宮彦先生の『ジャンヌを旅する』です。
この、ジャンヌ・ダルク研究センターの事もこの本で知りました。
同じ所にも沢山行きました。その時の相棒は常にこの本でした。
大事に扱ったつもりですが、小さな鞄に入れて自転車や長旅を繰り返し毎日ページを繰るにつれ、カバーは一部擦り切れてしまいました。

「私はこの場所のことをこの本で知ったんですよ。」と、この研究所を紹介したページを開いてお話すると、彼は驚いたようにページの中の一枚の写真を指さしました。

ブーズィさん「これは、私の写真だよ。」
2018若かりしブーズィーさん

「え・・・?」
思わず今のブーズイさんと本の中の若かりしブーズィーさんを見比べます。
2018ブーズィーさん2解りませんでした!!
でも言われてみたらそうです。
この本の刊行が2004年ですから約15年程の年月が流れた事になります。
三木先生が実際にジャンヌを追いかけて旅をして、ブーズィさんたちとの出会いもあって、その経験を本にして、
その本を私が読んで、15年後にその足跡を追いかけて、
そして今、この本はブーズィさんと再会したのです。

この研究所の蔵書のいくつかは三木先生の寄贈した物で、
三木先生の蔵書から、その足跡を辿った読者も沢山いる事でしょう。
であれば、この本はこの場所にあるのが良いと思いました。

私はちょっとだけ『ジャンヌを旅する』の傷んだ表紙を撫でて、別れを惜しんでから
「この本は私の宝物です。この本をここに寄贈させて頂けませんか?」とお話しました。

私はこの本と、一緒に持っていた堀越孝一先生の『ジャンヌ=ダルクの百年戦争〔新訂版〕』を差し出しました。
ジャンヌ=ダルクの百年戦争〔新訂版〕堀越孝一

ブージィさんはその2冊をしっかり受け取ってくださいました。

この場所は世界中のこういう思いを受け継いで集めた場所なのだと思います。
私はただジャンヌが好きでその足跡を辿っているだけですが、いつしか何らかの形でこう思うようになりました。

「私も、後の人に、他の誰かに、こういう思いを伝えられる人間になりたい。」と。

本を出したい、とかそういう大それた高望みではないのです。
誰か1人でも、「知りたい、見てみたい。」と思った人の背中を押せるようになりたいと思いました。
この2冊がここにあることで、もしかしたらいつか私も誰かの手助けが出来るかもしれません。
それは私の今回の旅の、目的のひとつでした。

私はブーズィさんに「フランス語や歴史をもっと勉強して、いつかきっとまた来ます。」とお話してお別れしました。

三木先生と堀越先生の素晴らしい蔵書は、今もオルレアンのジャンヌ・ダルク研究所に所蔵されています。
私はここまで導いてくれた相棒とも呼べる本と別れを告げて旅を再開しました。
ここから先はもう本はありません。
私の思うままの足跡を残していきたいと思います。


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