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ファビエンヌさんとのひと時と最大の難関について~ジャンヌを巡る旅・5日目

10月27日。ドンレミ村での朝を迎えました。
2018秋のドンレミ7
その日、私は日が昇り始めた頃目覚めました。
朝霧中のドンレミ村を散歩します。
2018秋のドンレミ村3
彼女もこんな風に朝霧の中を歩いたのだと思うと、不思議な感覚に襲われます。
2018秋のドンレミ村
私はこの感覚を味わいたくて、この村に宿泊したのです。
2018秋のドンレミ2
彼女はどんな風景の中で育って、どんな空気の中に居たのか、それを肌で感じたかかったのです。
2018秋のドンレミ6
例えば、これらの風景はネットを探したり、Googleマップ等を検索したらすぐ見る事が出来るでしょう。
私も何度も検索しました。
それでも、本物を、その空気を肌で感じる為にその場所に足を運ぶと全然違う感動があります。
2018秋のドンレミ5
別に旅行だけでは無くて、美術品・絵画・舞台・音楽ありとあらゆるジャンルにおいて
「知っている」事と「感じた」事は全然違う感じがするのです。
上手く言語化できませんね。
でも、私にとってはとても重要な違いなのです。
2018秋のドンレミ4

さて、ちょっと主題とずれました。
今日は午前中にドンレミ村を観光して、午後からはヴォークルールに向かおうと思います。

ヴォークルールは「ヴォークルール城代・ボードリクール殿に、シャルル7世に会わせてもらえるように頼みに行きなさい!」 という神の声を聞いたジャンヌ・ダルクが1428年5月13日から滞在した場所です。
前回の旅では行けなかった場所で、今回楽しみにしている場所のひとつです。

今日の時刻表はこんな感じです。
17:33ヌフシャトー発>18:41ナンシー着>19:16ナンシー発>20:46パリ東駅着
17時までには、ドンレミ村の最寄り駅のヌフシャトーに着いている必要があります。
午前中は村の中で過ごし、ごごにタクシーでヴォークルールに移動。その後ヌフシャトーに移動する、というぼんやりとした計画を立てていました。

ホテルで美味しい朝ごはんを頂いた私は、村の中を順番に見て回りました。
幾つか気になっていた部分を検証して廻ります。
この辺りはいつか別の記事に出来たらな、と思います。

お昼前くらいに昨日の約束通りファビエンヌさんのお店を訪ねます。
ファビエンヌさんのお店は、まさにジャンヌの生家とジャンヌが最も通ったサンレミ教会の向かいにあります。
ファビエンヌさんを訪ねると、私を歓迎して中に迎え入れてくださいました。
昨日と違って時間に追われている訳ではないのでゆっくりお話しできます。

「私は日本からジャンヌ・ダルクの足跡を追いに来ました。」と自己紹介すると、それはもう嬉しそうに
「そうなの?もうジャンヌの家には行ったの?」
「ええ、昨日。」
「あそこの家の中の像は見た?あの像こそが最初の1体(オリジナル1)なのよ」2018オリジナル1
と、誰も知らない秘密を打ち明けるように語ってくれます。
そうしながら彼女はケーキを出して下さいます。このあたりで作られたレモンのケーキでした。
思えば、沢山の場所を回ってきましたが、こういう交流は初めてです。
嬉しくなって、私も沢山の写真を見せました。

「そういえばあなた。これは持ってる?」
2018スタンプラリー1

彼女は何か大きな一枚の紙を取り出します。
これは・・・まさか?

「ジャンヌ・ダルク縁の場所を巡るスタンプラリーがあるのよ。」
2018スタンプラリー2
・・・どうしてこの最終盤に来てそんな魅力的な物を・・・

「各地のツーリストでスタンプを押してくれるのよ。ほら・・・」
紙を広げて地名を指し示してくださいます。

「ルーアン・・・オルレアン・・・シノン・・・」

「そこも・・・そこも・・・そこも行きました。」
なんとも楽しそうなスタンプラリーですが、私はあまり旅行者向けの案内所を使っていなかったので(何故なら言葉が解らなくて苦労するので・・・)その存在に気が付いていなかったようです。
これから彼女の足跡を追う方は是非、スタートからこのスタンプを集めて回ってください。
そして集まった物を見せて頂きたいです。

「それで、あなたこれからどうするの?」

「これからヴォークルールに向かうつもりです。」
「遠いわよ。どうやって行くの?」
「タクシーを使うつもりです。」
「それなら私が手配してあげるわ。」
とても親切です。正直な所、どうやって手配するか考えていなかったので助かりました。
ファビエンヌさんと出会えて本当に幸運だったと思います。

それにしても、今回の旅は本当に順調です。
初日でスマーフォンを壊し、クレジットカードが使えなくなったりした波乱万丈な1回目と比べるととてもスムーズです。
振り返ってみると、トラブルだらけ、逆境だらけの中で必死に目的地を目指した旅を懐かしくも・・・・・

ファビエンヌさんが電話を置きました。

「タクシーが無いわ。この村、2件しかタクシーが無いのよ。」

え???
ヴォークルールに行けない?

「15時以降なら動けるそうよ。」
私は計算を始めます。
ヴォークルールはドンレミ村から片道20km程離れた場所にあります。
現在の時刻はおよそ正午12:00
16:30にはヌフシャトーに着いていなければいけません。
とすると・・・道中のトラブルも考えると

「ありがとうございます。16時にタクシーの予約をお願いできます。ええ、ドンレミ村からヌフシャトーまで。」

あれをやるしかありません。
私は、ファビエンヌさんに、15:30までには帰ってきます。と伝え一旦別れを告げます。
タイムリミットはあと3時間30分もありません。
私は、泊まったホテルに飛び込みます。
やっと来ました。トラブルです。これこそ逆境です。

「お願いです。自転車を借して頂けますか!?」

最後の目的地には、私のこの足で辿り着くのです。


まとめページにもどります。
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